「嫌われたくない」「怒らせたくない」「ちゃんとしていると思われたい」
──そんなふうに他人の気持ちばかり気にして、疲れてしまっていませんか?
私自身、人からどう思われるかに縛られ続け、動けなくなっていた時期がありました。
でも、『嫌われる勇気』という本に出会い、「他人の感情はその人の課題」と知ったことで、少しずつ自分を取り戻せるようになったのです。
この記事では、私の体験をもとに、「人に振り回されないための考え方」と「その実践方法」をご紹介します。
人に気を使いすぎて疲れていた私
高校時代、学園祭の準備中に「何か手伝えることありますか?」と声をかけたら、
返ってきた言葉はまさかの「何もせずにじっとしていてください。」
この一言で「自分が動くと迷惑になるかもしれない」と思うようになり、消極的になりました。
頭では「どう動くのが正解か?」を考え続けているのに、答えが出ない。
結局何もできず、でも心だけがどんどん疲れていく──そんな日々が続いていたのです。
『嫌われる勇気』との出会い
そんなときに出会ったのが、アドラー心理学をもとにした『嫌われる勇気』でした。
特に私の心に響いたのはこの言葉:
「その選択をするかどうかは、その人の課題である。」
つまり、どんなに丁寧に接しても、相手がどう感じるか・どう反応するかは「自分の問題ではない」という考え方です。
「自分の責任」と「相手の感情」を切り分ける視点を持てたことで、心の重荷がスッと軽くなりました。
境界線を引くことで、心が軽くなった
それ以来、「これは自分の課題?それとも相手の課題?」と問いかけるようになりました。
- 相手が怒るかどうかは、相手の自由
- 失敗したら反省するけど、過剰に責めない
- 謝る前に、一度自分の感情を観察する
こんなふうに、他人との境界線を意識することが、私にとって心のバリアのような役割を果たしています。
私なりの新しい人との関わり方
- 得意なことは素直に引き受ける
- 改善のアイデアは“提案”として伝える
- 苦手なことは「苦手」と伝え、助けを求める
こうして、無理に完璧を目指すのではなく、「自分にできることを積み上げる」関わり方へと切り替えました。

境界線は、自分を守るやさしさ
人にどう思われるかで疲れてしまうのは、あなたが真面目で、相手を思いやる人だからです。
でも、どんなに丁寧に接しても、相手が怒ったり嫌ったりすることはあります。
それは、あなたの責任ではありません。
- あなたにできることを丁寧に行う
- 失敗したら次に活かす
- 相手の問題は、相手に返す
この“心の境界線”を持つことで、少しずつ心が軽くなり、生きやすくなるはずです。
私はこの考え方に出会って、本当に心がラクになりました。
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