はじめに
働いていると、睡眠を削ることが当たり前になってしまうことがあります。 でも、脳は疲れを蓄積すると、正しい判断ができなくなります。
私自身、睡眠を軽視して心身ともに壊れかけた経験があります。 この記事では、その体験と、そこから立ち直るために意識した「小さな行動」についてお話しします。
睡眠を削った結果、何が起きたか
忙しいときは平均4時間、忙しくない日も寝る前にゲームをして6時間しか眠らず、自然起床できない程度に睡眠時間を削っていました。
その結果、仕事中の集中力が著しく落ち、上司から「分からないことがあるなら質問しろ」「どうして人の話を聞けないんだ」と苛烈に叱責されることが増えました。
今思えば、脳が疲れ切って正しく働かなくなっていたのだと思います。
実際に、科学的にも睡眠不足は脳に大きなダメージを与えることが知られています。加えて、能力の低下に気づけなくなるおまけつきです。
睡眠不足は、注意力、作業記憶、意思決定、認知的柔軟性など、脳の高次機能を著しく低下させることが示されています。特に、慢性的な睡眠負債は、自己認識能力を損ない、パフォーマンス低下に気づけなくなるリスクがあります。(Durmer, J.S. & Dinges, D.F., 2005. Neurocognitive consequences of sleep deprivation. Seminars in Neurology)
睡眠を意識して変えたこと
メモの取り方やツールの導入を試しても改善されなかったため、脳に原因があると感じ、まずは7時間以上眠ること、自然に目が覚めるまで寝ることを目標にしました。
そのために、寝る1時間前にタイマーを鳴らし、「今日はもう休もう」と自分に合図を送る習慣をつけました。
タイマーを使うだけで、ゲームを切り上げて、休息に意識を向けることができるようになりました。
睡眠を変えて気づいたこと
しっかり眠るようになってから、上司から注意される回数が目に見えて減りました。(それでも注意はされましたが)
そして、自分でも驚くほど頭がすっきりし、ミスが減り、仕事に対する過剰な不安感も少しずつ和らいでいきました。
「まずは脳を休ませること」──これが、立ち直りの第一歩だったのだと思います。
最後に
脳が疲れた状態では、正しい判断ができません。
人生で大事な決断や選択を疲れた脳に任せていると思うと悔いが残りませんか?
もし今、仕事や日常がうまくいかないと感じているなら、まずは「しっかり眠る」ことから始めてみてください。
小さな一歩でも、確実にあなた自身を守る力になります。
まずは、脳を休ませてあげましょう。個人差があるので何時間寝れば良いと言えませんが、少なくとも目覚ましが鳴る前に起床できる時間に就寝しましょう。
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